お知らせ

2024/12/23 20:01

「おーちゃん」と「不破 央」より

12月22日(日)
おーちゃんは引退しました。

まずは、ご来場くださった皆様と、
チケットは買えなかったけれど、声援やお気持ちを届けてくだった皆さまに、深く感謝いたします。

そして
ゲスト出演してくださった

ロックバンド「SAHAJi」さん
ジャズピアニスト「熊谷絵梨」さん

初代お姉さん「ゆきね」さん
三代目お姉さん「美佳」さん

照明演出「金井青葉」さん

身体ケア「笹塚鍼灸整体院 早川院長」

皆さまのおかげで、最高の3回の公演を完遂することが出来ました。


さて、「おーちゃんの引退」

とても簡単に理由を述べるなら
「プロの水中パフォーマーとして、重要なキャラクターを演じ切る身体機能の限界を迎えた」
です。

その限界を長引かせるために、
治療法を試したり、
体質改善を図ったり、
出演時間を短くしたり、
構成を工夫したり…
もう、あらゆることをやり尽くしてきました。

でも、悔しいことだけど、
自分で許せないレベルの表現の質の低下を実感してしまいました。

まず、妻さゆり(会社経理)に話しました。
相方の聡子に話し、取締役の鎗本前社長にも話し、
事務長の鴇田に話し、最後にメンバーに打ち明けました。
それは昨年の11月でした。

この引退の打ち明けは、
もうひとつ意味を持っていました。
それは、メンバーの今後です。

メンバーは、
ショーに出演するだけではなく、それぞれ仕事を持ち、現在では責任ある立場になっています。
そんな彼らが、おーちゃんの引退を機に、自分の将来を考え、それぞれの仕事に集中するために退団のタイミングを考えるのではないかと思いました。
そういう「節目」を不破 央は作りました。

そしてその判断を委ねました。
自分の人生です。
自分で考えることがいちばん正しい選択です。
満足か後悔、どちらかはあるでしょうけど。

そんな矢先、
ドキュメンタリー映画の企画が持ち込まれました。
こちらにもあるように、これは将来のトゥリトネスやスポーツ界の未来に繋がるアイテムになるかもしれない…。
そういう期待感が私たちを包みました。

私もメンバーもスタッフのモチベーションは一気に上がり、
絶対完成させよう!おーちゃん最後の年のショーすべてを最高のものにしよう!
という一体感が生まれました。

それが昨日、終わりました。

昨日のショーに来られなかった皆さまには申し訳ないのですが、
3公演とも特別な空気感でした。

笑いあり、涙あり、感動あり・・・。
でも涙だらけでした。
お客さんのすすり泣き、
号泣を耐える聡子、
男泣きを耐え、唇を震わせる男たち。
必死に笑顔になろとするおーちゃん。

静寂、水音、呼吸。

あんなに人がいるのに、あんなに静かになるんだって思いました。
あの独特の空気感、私も初めての感覚でした。

あれを体感したメンバーは、
おーちゃんがいない今後のショーをどう創っていくのでしょうか。

不破 央は、このメンバーでもっと面白いショーが創れると思っています。
やってみたいこともまだまだあります。
今のメンバー以外の、次の世代のトゥリトネスも創っていきたいと思っています。
トゥリトネスには、国内外にあるたくさんの水泳施設でショーを開催するためのノウハウがあります。
機材もあり、練習環境があり、働く環境も、公演会場も揃っています。
これがトゥリトネスが26年かけて積み上げたものです。
だから今のメンバーには、もっとショーに出て、楽しい経験をしてほしいと願っています。

ファンの皆さまから応援し甲斐のあるパフォーマンスチームであり、会社です。
だから皆さま、今後もトゥリトネスをよろしくお願いします。

不破 央


26年間。
ほんとうに楽しかったです。
皆さんありがとう。バイバーイ。

「おーちゃん」より

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